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2008年12月02日
<思い出話>陶美研の思い出
昭和63年4月 入学式の帰り,学而館の横を通り南門に向けて歩いていると、「つぼ」をもった男の人とちっちゃくてやさしそうな女の人がいて、 話かけたらキャンディー(ミルキー)をくれました。当時、私は美術部に入るつもりでいました。けど、何度かBOXを訪ねて、陶美研に入ることにしました。
一回生の頃おられた先輩たちは、すごく個性的な人達でした。厳しい先輩、ハンサムな先輩、年齢不詳な先輩、リーダーの先輩、美人の先輩。ムードメーカーの先輩、生協で働く先輩、きらきら瞳の輝く先輩、よく食事に誘ってくださった先輩たち、陶芸を愛する先輩、素直なのか怪しいのかわからない先輩、私と一緒なころ入られた先輩、さまざまな魅力的な先輩たち。
今回あらためて思い出したこと。私が陶美研に熱心に通っていたのは、1・4・5回生の時。
その頃家族に宛てた手紙の中に、陶美研のこともありとても個人的な記憶ですが、送らせてもらいます。
(平成3年4月9日の手紙)
●今日は、とってもさわやかな風が吹いて、あたたかな日です。
学校の中でもここは、木や花がしげっているいごこちの良いところなの。じゃ、またね。
*どこだろう?憶えていません、、。
(平成3年4月16日の手紙)
●今、サークルのBOXに来て窓からのさわやかな緑と風を楽しみながら、書いています。最近は毎日ここにきて、5月の作品展にむけて作っているのです。
ここには、陶芸の道具(ロクロ、机、etc)はもちろん、TV、CDラジカセ、冷蔵庫、電気ポット、お茶セットなど、生活できそうなものが一揃いあるのです。これは本当は内緒なんだけどね。(中略)ここでの生活も、もう、わずかですから、思う存分活動しなくては、、、。何しろ、今まで、まともな作品いくらもないからなあ。
(平成3年5月9日の手紙)
(平成3年8月5日の手紙)
●学校に来ています。
クーラーのきいてる学食でじゃこおろしとごはんとくじら肉っぽいのを食べてきたよ。玉子どーふがなくってちょっとがっかり。
今、陶美研のBOXで、みんなでかき氷を買ってきて食べています。このごろ私は、生活食器を中心につくっています。教室に色をぬりにいこーと思っているんだけど、日がも少しおちてからにします。
この間から雨の降らない日が続いてて、てりつけるよーな毎日です。(中略)日が落ちてきました。そろそろ行く用意をしますね。では、また。
*この頃、陶芸教室に新色の釉薬がいくつか出現。透明なきみどり色の釉薬が好きでよく使いました。
*後輩の木下美紀さんと、合作の湯のみ(成形が木下さん、施釉が内田ょ)をつくる。出来上がりを彼女に見せないうちに、実家の甥にプレゼントしてしまい、言われてあわてて送り返してもらう。
*神保くんにも、半分強引に合作をせまる。神保の成形した茶碗に内田ょが色を塗り、「内保睦道」(うちぼうむつどう)で展示会に出したが、柴田嬢により却下される。)
(平成4年6月24日の手紙)
●昨日とおとといは、陶芸教室のお留守番で、これも楽でした。
時々くる生徒さんに、砂糖とミルクどっちゃり入れたコーヒーをだしたり、電話に応対したり。
素焼きしてあった自分の作品も塗れるし、山ほどある陶器の本は読みたい放題。これで一日一万円ももらえちゃうのです。私たちにそんな高いお金を払って先生は一週間どこへ行ってはったかというと、ドイツなの。リッチだよねえ。
私はコーヒーメーカーがとっても気に入ってしまったよ。
やはり、ひきたてのコーヒー豆でのむのと市販のインスタントとではぜんぜん違うとゆうことを知りました。(ぜいたく!)
でも、味そのものよりも入れるのがおもしろかった。
陶美研では、4月からスポーツがはやりです。
学内の空き地などでキャッチボールにバドミントン、バスケ、それから今はもっともはやっているのは、「トレーニングルーム」。
もともとは、体育の授業や体育会の学生の自主トレのためにあるようですが、一般学生も登録さえすれば使えるのです。私も登録した。5月末に申し込んで、まだ一度も使ってないけど、ベンチプレスとか自転車とかあるのだそうです。
この間の展示会では、ただ作品をおくだけでは芸がないから何かしようってことで、電動ロクロの実演をして、(私はしてないが)好評だった。作品は小つぶなものが多かったです。ふだん一生懸命作ってて満足してても広い会場におくと(自分の作品は)たいしたことないと思ってしまう。縄文時代の人のほうがきっとうでは上だ。
関係ないけど、この間、泰山木とゆう木を知りました。
(平成4年9月12日の手紙)
●何か、米子にいた間は、雲が晴れたように心の中がすっきりして、自分のしたいこともわかったようになっていたのに、こっちに来たらまたわからなくなってきました。まあ、焦ってもしょうがないのだけど。
自分はプロを目指すほど陶芸を好きでもないしセンスもないと思われてきたのです。私は、何かを作っているときの無心になれる感じが好きです。陶芸はちょっといいかげんに作るとすぐわかるし、一所懸命に作っても思いどうりにはいかなくて、かけはなれたものになってしまいます。
(平成4年11月25日の手紙)
●今日、水曜は、1限のあと陶芸教室に素焼きしてもらう作品をもっていき、ついでに素焼きのできてたものに施ゆうしてきましたよ。教室に行く途中に、かの金閣寺があります。
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「陶芸を愛する後輩」である内田さんの日々の安寧を心からお祈りしております。
詩人の野田